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中敷・既存パッドを使ったサイズ調整の知識とブーツのフィッテイング 講師 (株)そごう西武 そごう横浜店営業Ⅰ部 マイスター 林 美樹 氏

シューフィター養成講座プライマリーコースのパッキングワーク講師の林美樹氏に、昨年7月に改訂された新テキスト内容に沿った講義と実習をしていただきました。
現在のプライマリーコースでの実際の講義内容に準じた講座のため、シューフィッターは知っておくべき基本的なサイズ調整方法を中心に、すぐに売場で使えるお役立ち情報満載の講義と実習になり、参加者の皆様の満足度の高い講座となりました。

SFC 東日本副支部長 吉田 友則

林 美樹(はやし みき)

林 美樹(はやし みき)

(株)そごう西武 そごう横浜店営業Ⅰ部マイスター

FHA 認定上級(バチェラー)シューフィッター
シューフィッター養成講座
プライマリーコース講師、実技指導員

12.ブーツのフィッティングポイント

ブーツのフィッティングで大事なのはトー部、ボール部、踵の3 か所で、特に踵がポイントです。

ただ、ブーツの踵を触診してわかりますか? カウンターも入っているし分かりづらいと思います。さて、どうすればよいのでしょうか。

踵の代わりに甲をチェックします。ヒールグリップがわからないので甲を押えて確認しましょう。押さえた時にペコペコするようではゆるいです。この状態は踵が余っているのでサイズを下げます。

甲に張りがあり、ピンとしていたらとりあえずはOKですが、完璧ではありません。フィッティングチェックはどの靴でも、歩いてもらい歩容を確認することが大切ですが、ブーツは特に歩いてもらって「質問」することが大切です。ちょっと歩いただけで緩いと、かなり緩いです。

甲を押えてペコペコするようだとサイズを下げ、張りがあればとりあえず良いですが、踵が浮かないか質問をすることが大切です。その時に「踵が浮きませんか?」と聞くと「分からない」と返ってきますので、「踵がパカパカしませんか?」と質問すると「します」「しません」と明確な返答があります。お客様が具体的に答えられるような質問を投げかけましょう。

次回は「ロングブーツのフィッティング その1」をお届けします。

 

 

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