SFC 東日本副支部長 吉田 友則
(株)そごう西武 そごう横浜店営業Ⅰ部マイスター
FHA 認定上級(バチェラー)シューフィッター
シューフィッター養成講座
プライマリーコース講師、実技指導員
ブーツのフィッティングで大事なのはトー部、ボール部、踵の3 か所で、特に踵がポイントです。
ただ、ブーツの踵を触診してわかりますか? カウンターも入っているし分かりづらいと思います。さて、どうすればよいのでしょうか。
踵の代わりに甲をチェックします。ヒールグリップがわからないので甲を押えて確認しましょう。押さえた時にペコペコするようではゆるいです。この状態は踵が余っているのでサイズを下げます。
甲に張りがあり、ピンとしていたらとりあえずはOKですが、完璧ではありません。フィッティングチェックはどの靴でも、歩いてもらい歩容を確認することが大切ですが、ブーツは特に歩いてもらって「質問」することが大切です。ちょっと歩いただけで緩いと、かなり緩いです。
甲を押えてペコペコするようだとサイズを下げ、張りがあればとりあえず良いですが、踵が浮かないか質問をすることが大切です。その時に「踵が浮きませんか?」と聞くと「分からない」と返ってきますので、「踵がパカパカしませんか?」と質問すると「します」「しません」と明確な返答があります。お客様が具体的に答えられるような質問を投げかけましょう。