SFC 東日本副支部長 吉田 友則
(株)そごう西武 そごう横浜店営業Ⅰ部マイスター
FHA 認定上級(バチェラー)シューフィッター
シューフィッター養成講座
プライマリーコース講師、実技指導員
普段パッキングをしている方も大勢いると思いますし、パッキングはするべきではないという考えの方もいると思います。
パッキングはするべきでないと考える方の理由は、例えばお客様のジャストサイズは23cmなのに、在庫が切れているために23.5cmにパッキングをして販売している人がいることを知っているからだと思います。
パッキングでサイズ調整だけおこない販売するのは、靴に無理やり詰め物をして売るのと変わりません。これはシューフィッターではありません。在庫が無いからといってサイズが大きい靴に過度のパッキングを施し販売してはいけません。我々シューフィッターにとって最も大切なフィッティングがめちゃくちゃになってしまいます。
パッキングは左右形状の違う足に、左右形状の同じ既製靴を合わせる時に生じるわずかな不適合を調整するものです。パッキングはあくまでも微調整であることを忘れないようにしてください。
女性のパンプスを例にとれば、ちょっとのずれが履き心地を変えますよね。そんな時に施してあげれば喜ばれます。
あくまでもフィッティングがきちんと出来ていることが前提です。新品の靴にパッドを2、3枚重ねて入れることはありえません。パッキングの基本は1枚でおこないます。