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SFC東日本支部第1回補習講座 コロンブス松戸ファクトリー 見学&講習会

6 月 23 日(金)千葉県松戸市にある靴クリームメーカー(株)コロンブス様の松戸 FACTORY にて今年度第 1 回目の SFC(シューフィッタークラブ)東日本支部補習講座を開催しました。
内容は「工場見学」「革のお手入れ方法」「調整パーツの使い方」の3つで、コロンブス社員の方々による熱心なご説明により、充実した講座となりました。工場見学と講習の内容を報告いたします。
報告者 SFC 東日本支部副支部長 吉田 友則
コロンブス松戸 FACTORY

コロンブス松戸 FACTORY

竣工 1999年 4月 / 敷地面積 4030㎡ / 建物面積 7873㎡ JR 常磐線「北松戸駅」から徒歩10分

1F:出荷・搬入エリア / 2F:製品倉庫 / 3F:製品の充填・仕上
4F:製造 / 5F:原料・資材倉庫 / 6F:総合研究室

工場見学 その1

はじめに長谷川常務よりご挨拶いただきました。
「この工場は100名程が勤務しており、6階建ての建物は上から製造、出荷といった効率の良いラインを組んでいます。国内の靴クリームは全てこの工場で生産されています。この工場で生産された製品の売上は一つの工場としては世界で1・2 位を争っています。イタリアを中心にヨーロッパ諸国、中国、東南アジアへも数多く輸出しています。」

木製のケースがたくさん重ねてあります。ケースにガラス瓶を並べてクリームを注入していきます。ケースが木製なのには理由があり、クリームが熱い状態で注ぐので蒸気が発生し、それが結露となって瓶に入ってしまいます。木は、水分を吸い、 結露を防ぎます。クリームの充填は手作業だそうです。なぜ機械では無く手間の掛かる手作業なのか聞いたところ、瓶は個体によって容積が微妙に異なるので注入量が一定な機械だと製品の見た目の内容量が違ってしまうからだそうです。なるほど!
クリームは 2 回に分けて充填します。最初に2/3 くらい入れて冷やし、固まった後に残りの1/3を入れます。クリームは固まる時に収縮し表面がでこぼこになってしまうので、それを防ぐための工程です。外国の工場では行なっていません。日本ならではのきめ細やかな対応に感心しました。

右端には少量生産窯があります。 20Lぐらいの窯で原料が入っています。
最近はピンクの様な少ロットでのカラーのオーダーがあるので、それに対応します。

次回は「工場見学 その2」です。