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シューフィッター補習講座(SFC 東日本支部)フットプリントの見方とトラブル対処法


 2015 年9 月4 日(金)宮城県仙台市にて、「フットプリントの見方とトラブル対処法」の講座が開催されました。ドイツ人のマイスターと共に歩まれた15 年以上のご経験を生かした青木先生による講義と実習は、参加者募集の段階から反響が大きく、受講者の方々からも「丁寧でわかりやすい」と大変好評でした。その一部をご紹介致します。
報告者 SFC 東日本支部 関口 紘美
講師 青木 淳(株式会社フロイデ 事業部長)

講師 青木 淳(株式会社フロイデ 事業部長)アルカグループ 株式会社フロイデ 教育事業部 事業部長
FHA 養成講座 講師
〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-15-5
TEL. 03-3983-0095 FAX. 03-3983-0071

グループごとのフットプリントへの講評

 では、みなさんが実際に採取したフットプリントを見ていきましょう。それぞれのグループのフットプリントについて、気づいた点を発言してもらいます。全員のフットプリントをグループごとにホワイトボードに貼りだし、先生と受講者で熱心に意見交換を実施しました。一部のみご紹介します。

●A グループ

 フットプリントから、胼胝等のトラブルを読み取り、本人に確認したところ、的中。舟状骨付近のスエル(外側輪郭)のふくらみから外反しているとの受講者の予測に対し、外反ではなく外脛骨の可能性もあると先生が回答。右足が強く写っているフットプリントに対して、野球等 片足に力を入れるスポーツをやっている人は、このように片足のみ強く写ることがあると先生から講評頂いたところ、本人はテニスをやっているとのことでした。

●B グループ

 スエルと骨格の隙間が狭いフットプリントから「肉付きがない足」と発言が出たものの、計測時にスティックを中に入れ込んで採取してしまったことが原因と発覚。また、踵部分が濃いフットプリントから踵重心を予測したものの、前足部が極端に薄い為、採取時の影響も考えられると先生からご指摘頂き、正確な採取の重要性を実感しました。

●C グループ

 扁平足と外反母趾、開張足の典型的なフットプリントがあるグループでした。
扁平足の影響から、一見 踵の大きさに左右差があるようにみえても、メジャーで確認をすると骨格的には左右差がほとんどない事例があり、フットプリントをメジャーで確認する重要性も学びました。

●D グループ

 中足部が濃いフットプリントに対して、前足部に負担がかかっていると判断し、先生からペロッテでの調整を提案頂いたところ、本人も負担を意識し、既にすべての靴にペロッテを入れているとのこと。

●E グループ

 趾が写っておらず、足裏全体が写り込んでいるフットプリントに対し、本日一番の扁平足と先生から講評。歩行時に趾が使えず、歩くのに疲れやすいのではと質問に対し、ご本人から特にMP 付近が痛みサポーターをしていると回答。先生からサポーターは、症状がひどい時には支えとなり良いが、慢性的に使用し続けると筋肉を使わなくなりサポーター無しではいられなくなる為、適切な時に使用したほうがよいとアドバイス頂きました。

 講評が終わった後も、店舗のお客様のフットプリントと写真を持参した受講者から、質問が出る等、みなさん非常に熱心です。先生から「フットプリントだけで足の特徴が100%分かるわけではないので、想像してお客様と会話をしながら対処をしていくことが大切」とまとめて頂き、休憩。午後は対処法です。

 
次回は代表的な足のトラブル対処法 その1です。