竣工 1999年 4月 / 敷地面積 4030㎡ / 建物面積 7873㎡
JR 常磐線「北松戸駅」から徒歩10分
1F:出荷・搬入エリア / 2F:製品倉庫 / 3F:製品の充填・仕上
4F:製造 / 5F:原料・資材倉庫 / 6F:総合研究室
次にお手入れ方法を順番に説明します。
①靴を1 日履くと革に履き皺がよるのでシューキーパーを入れます。シューキーパーを入れると入れないではアッパーのもちが3倍違ってきます。ちなみに女性よりも男性の方がシューキーパーで保管している方が多いです。
②次はブラッシングです。ブラシには毛の硬いのと柔らかいタイプがありますが、まずは柔らかい方でふまず部分から埃を取っていきます。毛の硬い柔らかいをどう判断するのか?という質問を受けることがあります。毛の面を正面から見て木の台が見えない(毛がふわりと広がっている)のが柔らかいタイプ、木の台が見える(毛がまっすぐに立っている)のがクリームを塗り込む硬いタイプです。
最初に馬毛の柔らかいブラシでしっかりと埃を落とします。ブラッシングのポイントは一方方向にのみブラシをかけることです。
往復させると取った埃をまたつけてしまうことになります。埃は油分を吸い取ってしまいます。ブラッシングは非常に重要です。
③次はクリーナーです。革に付着している余分な油分や汚れを落とします。
クリームを上塗りしていくと油の膜ができて綺麗な艶も出てこなくなります。クリーナーでクレンジングして古い油分を取り去ります。特に弊社のナイトリキッドのような水溶性のタイプは溶剤が入っていないため汚れが落ちません。簡単に塗れますが、その分アフターケアが大切です。クリーナー使用の際の注意点ですが一ヶ所に集中的に塗らないことです。また綺麗なクロスで拭き取ることも大切です。
④次はクリームです。茶系などで靴と同じ色が無い場合は、靴より一段階薄い色のクリームを選びます。そうすることにより靴の色を変えることなくお手入れできます。たくさん塗れば艶が出ると思われがちですが、つけすぎると革がくすんでしまい綺麗な艶が出ません。靴クリームの量は紳士靴片方でコーヒー豆一つ分が目安です。直接、靴につけずにクロスにつけて靴を磨いていきます。クリームでシミにならないことを確認するために、目立たないふまず部分等からやると良いでしょう。そしてブラッシングで表面の凹凸を無くして艶を出します。
⑤最後に乾拭きします。ナイロンのストッキングで乾拭きすると艶が出ると言われますが、摩擦で熱が出て革に良くないのでお勧めできません。