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SFC 西日本支部補習講座 スロージョギング健康法 講師 小野隆 氏

一般社団法人 日本スロージョギング協会より小野隆先生をお招きし、
講演と実習を交えた講座を開催いたしました。
小野隆氏は、公園をマネジメントする会社の代表であると同時に、
同協会の顧問としてスロージョギングの普及にご尽力されています。

自己流で運動をされている方、健康のためにこれから運動を
始めようと思っている方、きれいにダイエットしたい方、必見です!
報告者 SFC 西日本支部員 大持 賢二
小野 隆(おの りゅう)

小野 隆(おの りゅう)(一社)日本スロージョギング協会 顧問 公認アドバンスインストラクター

田中宏曉教授と関西をはじめとする各地の公園関係者が設立した(一社)公園からの健康づくりネットの理事も務める。この団体は、運動不足になりがちな都市生活者に良好な緑環境を提供し、「歩きたくなる、走りたくなる公園」のネットワークを活かした健康づくりに取り組んでいる。

3. 根性できつい運動をした方が効果が上がるのでは?

運動を強めていくと、当然ながらエネルギーをたくさん使います。エネルギーの素となるのが糖と脂肪です。そして、両者をどんな割合で使うかが問題なのです。

糖は
(1)グリコーゲンとして筋肉、肝臓中に蓄えられている
(2)全部で 1500~1800kcal程度しか蓄えられない
(3)効率的にエネルギーに変えられる
(4)糖からエネルギーをつくると筋肉中に乳酸が発生する
(5)無酸素運動で使える

脂肪は
(1)エネルギー貯蔵量が多い(1kgで7200kcal)
(2)脂肪からエネルギーが作られる際には、糖も必要とするため効率が低い。
(3)有酸素運動で使われる

上記グラフを見てください。ゆるい運動を始めると糖と脂肪が同程度の割合で両方使われますが、運動を徐々にきつくしていくと、あるポイントを過ぎたら急激に筋肉中の乳酸が増加し、糖が激しく使われていることが分かります。
分解がゆっくりな脂肪では要求されるエネルギー量に供給が間に合わず、すぐに使える糖が多く消費されている状況です。さらに、このポイントを境に、脂肪の消費は逆に少なくっていくことが研究で分かってきました。
つまり、きつい運動はかえって脂肪の燃焼につながりにくいということなのです。

次回は「4.にこにこペースって何?」をお届けします。

 

 

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