田中宏曉教授と関西をはじめとする各地の公園関係者が設立した(一社)公園からの健康づくりネットの理事も務める。この団体は、運動不足になりがちな都市生活者に良好な緑環境を提供し、「歩きたくなる、走りたくなる公園」のネットワークを活かした健康づくりに取り組んでいる。
脂肪 1kg でげんこつ一個くらいの体積で、このエネルギー量は約 7200kcal。これはいったいどのくらいのエネルギーなのか ? 体重 50kg の人がフルマラソンを完走するのに 2000kcal くらい消費するので、実にフルマラソンを3 回走っても余る量である。
〈参考〉
計算式は次の通り 体重 50㎏×距離 40㎞× 1.0kcal/㎏ /㎞= 2000kcal(必要量)
即エネルギー源として使えるグリコーゲンは全体で 1500kcal くらいしか蓄えられないので、これだけではフルマラソンを完走できない。駅伝(20km)では最初から全力で走り切れるが、マラソンでは燃料切れになって勝てない。脂肪を使ってそれなりのペースで走れるランナーがマラソンで勝てるランナーである。
例えば 30km 地点までオーバーペースにならないように(LT 値以下で)糖と脂肪を 1:1 の割合で燃焼させて走ったら、およそ 750kcal くらいのグリコーゲンを消費する。そして残り 10km をもっぱらグリコーゲンを使ってスパートをかけても、250kcal くらいの余裕を残してゴールできる。
頭脳と実力があるランナーは、前半でわざと仕掛けて他選手のペースを乱し、グリコーゲンを使いきらせる。
低強度運動の有効性に着目してトレーニングに取り入れる選手が成果を出すようになってきています。一部の指導者には、彼らが宇宙人のように思えるのだそうです。
スロージョギングが実に奥が深く、だれでも、いつでも、どこでもできて、かつ、大変効果的な運動であることがわかりました。そしてお客様へのトークの引き出しが増えたと言える内容でした。
今回はゴールデンウィークの10連休直後だった上に、内容を想像しにくい講座タイトルだったためか、受講生が少なかったのが残念です。もっとたくさんのシューフィッターに知ってほしい素晴らしい内容でした。